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カステラは和菓子?
見かけはケーキとよく似ているけど
カステラはスポンジのように生地がしっかりと立っておらず、適度に柔らかい。
過度な膨張による生地の硬化が抑えられ、保湿性の高い構造になっているためしっとり感があります。
これがカステラの独特の、焼き菓子なのにウェットな味わいとなっています。
他にも生地には次のような違いが……
・バター(生地を膨張させます)、牛乳などを使用していない
・小麦粉(生地を膨張させます)の量が少なく、砂糖が多い
・膨張剤(ベーキングパウダー、酵母)など使わず天然材料の力だけで膨張させる。
膨張剤を使わない
そのため生地が人工的に(作ったように均質に)膨らまない所が違います。
結果的にしっとり感が出て、生地の味わいが濃厚になります。
一方、ケーキのスポンジの方が形良くしっかり構造を作りますが、その分味が薄まります。
しかし、ケーキの場合はさらに生クリームなどを塗って味をつけるのでこれでよいのです。
生地だけ食べ比べるとケーキはボソボソした感じがしてしまいます。
カステラの製法は日本独自のもの
天辺に焦がし目があり、飴を使ってしっとり感を出し、自然素材の濃厚な風味を持つカステラの製法は日本独自のものです。
西洋にはケーキとは別にドゥミ・セックと呼ばれる焼き生菓子があります。
有名な所ではマドレーヌやブラウニーといったお菓子です。
これがカステラに近いお菓子になりますが、やはり膨張剤を使い、生地もカステラほどのしっとり感はなく、日を置くとパサパサになるものが多い。
(逆にカステラは日を置くとしっとり感が増します)
結果としてカステラは純粋な和菓子と言えるでしょう。
[ この記事は 2011/2/15 以前に作成されました ]
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